今回は国鉄時代の古い時刻表を購入しましたので見ていきたいと思います。この時刻表は1978年10月号で白いワンピースを着た少女が飴玉をなめながら、列車を待っている表紙が特長です。それでは中身を見てみましょう
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表紙には少女、裏面では若き片平なぎさが登場
表紙が今までにないかわいい少女が登場
表紙には飴玉をなめている少女、裏面では片平なぎさが登場します。当時、この時刻表はかなり有名なものでかわいい少女が出てくるという異例なものとなっています。
また、今では「赤い霊柩車」や水曜ミステリーなどのサスペンスドラマに必ず出てくる片平なぎさが出ています。
時刻表の厚みは今の時刻表より半分の厚みである
当時の時刻表は今ほど厚くなく、半分程度しかありません。路線数はたくさんありますが、列車本数現在よりも少なく、東京や大阪など大都市近郊のダイヤは省略して掲載していることからかなりコンパクトになっております。
路線数は多いがみどりの窓口が少ない・・・
東京都内では当然新幹線の品川駅もなく、湘南新宿ラインや上野東京ラインもありません。みどりの窓口自体の数は現在より多いです。(指定席券売機を導入して、人員削減によるコスト削減でへっているため)
1978年10月のダイヤは
東海道新幹線はひかり・こだまの2種類のみ
新幹線のダイヤですが、日中のダイヤは東京ー新大阪館で1時間当たり、ひかりが4本、こだまが5本(そのうち1本は三島どまりで土・日のみ運転)
新大阪―博多間はひかりが3本(うち1本が広島止まり)、こだまが1本と新大阪を境にかなりの差があります。
さらに今の新横浜駅は全ての新幹線が停車しますが、当時はひかり1日に3往復とこだましか止まりませんでした。
悲惨な在来線のダイヤ・・・(;^_^A
一例として、東海道本線のダイヤを掲載します。細かく見てみると現在とは比べ物にならないくらいの本数の少なさです。豊橋ー名古屋間で注目してみると、新快速は存在せず、1時間当たり普通列車と快速列車が1本ずつしかありません。
これでは、国鉄は利用してはくれません・・・この区間は名鉄が圧勝で多くの利用者は名鉄を利用しており、利用者の比率は名鉄:国鉄=8:2の図式となっています。
面白いことに浜松ー豊橋間は1時間に1本という超ローカル線なみのダイヤです。(現在は1時間に3本)ある興味深いものですね(;^_^A
まとめ
こうしてみるといかに国鉄の乗客に対するサービス精神のなさがダイヤにも表れています。当時の国鉄は自分たちの権利だけを主張し、乗客にはぞんざいな対応をしてきました。
そして国鉄労組は国鉄本部が掲げた人員削減とコストカットに対抗して、順法闘争というストを起こし、ダラダラ仕事して、列車を運休や途中の駅で止めたり、長時間停車という暴挙に走りました。(1973年ごろ)
その結果、乗客は国鉄に不信感を抱き、利用者は激減、そして本数を削減、値上げ・・・そして乗客はさらに減少という負のスパイダルが起きました。その結果がこのダイヤに現れたということです。
そのような背景を知っていると時刻表でその当時の鉄道事情が分かってきますので面白いです。アマゾンのkindleで購入できますので興味のある方はぜひ購入してみてください!